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更新年月日｜2017年9月25日

2005年頃からのジェルネイルブームから約10年経ち、現在ネイル市場は身近で当たり前のものとなってきました。
しかし、調査によりネイルサロンの利用回数が減少傾向にあることがわかります。これから記載するのは、全国の人口20万人以上の都市在住者のうち15～69歳の男女7,700人を対象に調査した、過去1年間におけるネイルサロンの利用に関する実態です。

女性全体のネイルサロン利用率は9.0％、前年比0.9pt増で横ばいでした。年間利用回数は女性全体で4.10回で、前年比0.30回減。1回あたりの利用金額は女性全体で5,188円、前年比454円減(8.0％減)でした。（出典：㈱リクルートライフスタイル　ホットペッパービューティーアカデミー調べ。）

現状、ネイルサロンはどのくらいの方に利用されているのでしょうか？「過去にネイルをしたことがあるか？」という問いに対し、「ある」と答えた女性の割合はわずか23.4％で、約5人に1人という回答です。一方、「ネイル経験がない」と答えた人は76.6％という調査結果でした。ヘアサロンやエステサロンと比べ、自分でマニキュアを塗るなどセルフでできることもあり、絶対数の少ないネイル市場では、どこのネイルサロンでも新規顧客の獲得に苦戦されているのではないでしょうか？そのためには、この非経験者の層をいかにしてネイル市場に持ち込むかが大切だと感じます。

この非利用者を対象に、ネイルサロンへ行かない理由を聞くと、

• 1位:お金がかかってもったないない。
• 2位:仕事場や家事などの邪魔になる。
• 3位:自分には必要のないもの。

そのほか「時間がもったいない」「見た目が派手になりすぎる」などの回答が挙がりました。理由のトップは「お金がかかってしまいもったいなく感じる」という回答ですが、上位にあがった価格に対する別の理由で、「料金がどの程度になるかわからない」という不明確さがありました。この点に関してはホットペッパービューティーに掲載のオーナー様は詳細に料金を記載することで対応が可能です。ストーンやアートなどのオプションメニューが設定されていることが多く、最終的な総額が変動するケースもよく見られます。更に2位の「邪魔になりそう」というネイルデザインに対するイメージは、私生活に支障をきたすデザインになるというイメージが強いことが分かります。逆にこのイメージが払拭できれば、新規顧客の獲得にもつながりますよね。

この非ネイル経験者の76％の中には「自分の手、爪に自信がもてない、嫌っている、見せるのが恥ずかしい」と思われている方が多く、ネイルの新規カスタマーを遠ざけている理由の一つでもあります。あなたの周りに、「自分の手が好き！」という人はどのくらいいるでしょうか？そういった方々に人気なメニューがハンドケアメニューです。

爪を気にされない方が、手元なんて気にするのか？と感じられるかもしれませんが、案外、化粧ができない、年齢の出やすい手元というのは、大多数の人が悩みを持ち、気にしている人も多いと思います。自分の手がキレイになり自信がつくことで、次は自然と爪先の方にお客様の意識が向きます。そこから、先ほどのアンケート結果から見ても、安い・早いはネイルを初めて体験する方にとってはチャレンジしやすい事もわかりますので、オプション料金などが発生しにくいネイルケアをおすすめしていき、新しい市場からネイル市場へ移すことができます。そうして、今までネイルサロンに行ったことのない人達を狙うことができるのです。

また、日本人口のボリュームゾーンである30、40代の世代。この中の40代では、ネイルサロン＝若い人が行くもの、というイメージを持っている人も少なくありません。一方で近年、美意識の高まりを感じる世代でもありますし、「子育てや仕事で忙しい中でも、ゆったりと過ごす時間を確保するようにしている」という人も多いと思います。ネイルサロンで過ごす空間は自分磨きの時間の上で特別な時になるはず。「ネイルは手を綺麗にみせてくれる強い味方」という印象付けが、サロンを訪れるきっかけになるかもしれません。この40代女性を意識したサロン作りというのも、今後の集客を考える上で、一つのカギになりそうですね。ホットペッパービューティーに掲載の際には、「分かりやすい」「不明店がないように」することがお客様の不安を解消させ集客力を上げることに繋がります。