看板だけじゃ効果なし

週刊！繁盛店づくり

更新年月日｜2015年3月23日

意外にどこの店もあまりやられていないことがあります。

それは「看板の下にチラシやカタログを置く」ということ。

看板を見て店の存在を知り興味を持った人がいたとしても、実は多くの人が家に帰るころには忘れてしまいます。

また、運よく覚えていたとしても、さすがに電話番号までメモしていく人はほとんどいません。ですから、そういう人に持ち帰ってじっくり読んでもらうためのチラシを置いておくのです。ホットペッパービューティーを使った予約システムにも言えることですが、人と話さずに気になる情報を入手できたり、予約できる…となれば、手軽さもあるので自然とそちらを選んでしまいますよね。少し興味を持っただけのお店であればなおさら。

チラシを手に取ってもらうことによって看板では書ききれなかった細かな情報なども伝えることができ、捨てられない限りはそのチラシを見るたびに店のことを思い出してもらえます。

ここまででも結構な効果ですが、さらにこのチラシには利点があります。それは口コミ効果。口コミの効果は広告の何倍も効果があります。新しい店ができると、それを誰かに話したくなるのが人の常。「あそこの角に新しい店ができるよ！マッサージの店だって！」と、ついつい周りの人に話しているでしょう。その時、「え、どこ、どこ？」と興味を示す人がいたとして、さて、どうやって説明しましょう？　皆さんもなかなか場所の説明ができなくて困った経験がありませんか。そんな時にもチラシが一枚あればそれを見せるだけで簡単に伝えることができるのです。

しかし、せっかくチラシを手にしてもらえても、それがすごく見にくいチラシだったり魅力のないチラシだったら？そんなことになってしまわないよう、今回は魅力的なチラシの作り方をお伝えします。チラシを作成するにあたって重要なポイントは「見やすく、分かりやすい」ことです。ただオシャレなだけではだめなのです。

まずチラシを見てほしいターゲットとなる客層をイメージしましょう。どの年代の方に来てほしいのか？どんな人に来てほしいのか…。たとえば「20代～30代女性、朝から働くOL、夏に向けてダイエットを考えている方」だとか、「40代女性、専業主婦、家事などで疲れが溜まっている方」と、具体的にイメージしてみます。しっかりとターゲットを定めないとチラシのデザインもブレてしまいます。

それでは具体的にチラシには何を書けばいいのでしょうか？

・キャッチ

キャッチはホットペッパービューティーにおいてもとても重要ですよね。この役割としては、お客様の心を一瞬にしてつかむことです。

・コピー

コピーの役割は、キャッチで心をつかんだお客様の興味をもっと膨らませることです。お客様にとって、どんなメリットがあるのか？などを簡潔に記載します。

・ボディコピー

チラシを読み進めてくださるお客様を更に説得する役割があります。ご来店のメリットや優位性、お客様がご来店されなければならない理由、などをここに記載します。

・オファー

お客様に提供できる「お得情報」のことです。ホットペッパービューティーに掲載されているクーポンと同じ役割を果たします。

・問い合わせ先

電話番号、住所、などの問い合わせ先を記載します。

チラシを作るうえで注意しなければいけないこともあります。

たとえば専門用語を多用しないこと。サロンにいる方からすれば「当たり前」の用語でも、お客様からすれば「難しい」「よくわからない」用語になるのです。どうしても難しい内容を伝えたいのであれば、「たとえば」の話や「ストーリー」を使用してみましょう。また、どれだけ分かりやすく書いたつもりでも、お客様からすれば内容が理解できない文章になってしまうこともよくあります。わからなくなってしまったら、ご家族や友人などにチラシを見てもらい、指摘してもらいましょう。

チラシ、と一言でいうと「見た目」「デザイン」「イメージ」を重視してしまいがちですが、芸術作品ではないのです。見やすく、分かりやすいチラシを看板の下に置いてみて、ホットペッパービューティー以外からの新規集客も目指してみましょう！