優秀なスタッフを育てるための極意

週刊！繁盛店づくり

更新年月日｜2015年3月9日

前回のコラムでは優秀なスタッフの採用についてお話させて頂きました。大勢の中から選りすぐって採用したスタッフ。思ったとおりとてもできるスタッフでしたが、そうは言っても人は弱いものなのです。どんなに最初は志高く頑張っていても月日と共に「なあなあ」になってきたり、他のサロンの待遇がよく思えてしまったりで、円満とは言えない辞め方をする人は必ず現れます。ホットペッパービューティーに掲載しているサロンでスタッフが長く働いている所も多く、長く働きたいと思えるサロンのシステムを３つ今回ご紹介致します。

１:無理のないシフトになっているか

やる気満々のスタッフを採用して、サロン側も相乗効果でやる気満々！そんな時個人サロンのオーナーがやってしまいがちなミスがひとつ。無茶苦茶なシフトを組んでしまうということです。労働基準法はどうなっているの？となる様なシフトにはなっていませんか？しっかり休みを取って、スタッフのプライベートも応援出来るようなシフト作りを心がけましょう。

２:福利厚生は充実している？

例えどれだけ素敵な仕事環境であったとしても、自信の身を守ってくれる。そんな会社だとより働きたいと思いますよね。今は「社会保険」があるサロンは求人でもお問い合わせが多いとの事です。仕事場にいる時だけでは無く、スタッフ個人を守ってあげられる会社にしていきたいですね。

３:人間関係は大丈夫？

上記２つが充実していても、人間関係がイマイチだと人はすぐに辞めていってしまいます。自身の意見をしっかり発言できる人はいいかもしれませんが、言えないままで心の中に秘めている人もいるかもしれません。その時に店長やオーナー自身が一声掛けて下さい。「最近どう？」など個人面接を一人ひとりにするのもいいかもしれません。サロン側の事だけでは無く、スタッフ一人ひとりが今後どうなって行きたいか、夢があるならばそれを応援出来る環境にしていく。そんな素敵なサロンにしてみては、如何でしょうか？

４:お給料は適切価格？

あまり頑張って働いていないスタッフを見てしまうと「あの子、うちのお店に何しに来ているのだろう」と思う事もあるかもしれません。ただ頑張っているスタッフには、それ相応のお給料をあげたいと思いませんか？基本給にプラスして歩合やマージン制度があると、スタッフさんもより頑張りを見せてくれるのではないでしょうか。

ただ悲しい事にコレだけしていても、環境や相性が合わずに辞めていくスタッフはいるものです。その時に気をつけて頂きたい3つの事もお伝え致します。

①「技術講習は有料にするか否か」通常アロマやエステなどの技術はお金を払って習得するものです。それを無料で、まして給料を払いながら行なった場合、中には技術だけ教わってすぐに辞めようという人が現れる場合もあります。
② 「定期的な技術のチェック」これを怠ると、いつの間にか違った手技に変わってしまっていたり、スタッフ間に技術レベルの差が生まれ、顧客離れにつながってしまうことも。
③ 「店内ルールの確立」顧客情報の管理、金銭管理、勤怠や賃金に至るまで。スタッフが辞める時になってもめる原因になったり、店側が不利になる場合も多いのでしっかりと就業規則をつくりましょう。

自己流の契約だと、後々細かな部分を突かれたり、不利になってしまうこともあります。忙しくなればなるほど目の行き届かないところも多くなってきます。金銭的にゆとりを持てるようになったら、法律関係、雇用・契約関係などはプロに任せた方が良いでしょう。
自分が作ったサロンで気持ちよく働いてくれるスタッフ、サロンを好きでいてくれるようにサロンの環境は常に目を配るようにしていくといいでしょう。